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驚きの底力!ベーグルとチーズが織りなす至福の組み合わせ
週末の午後、ゆったりと音楽を流しながら過ごすリビング。そんな大人の時間にぴったりなのが、ベーグルとチーズのコンビネーションです。シンプルなベーグルに、個性豊かなチーズを組み合わせると、驚くほど深く洗練された味わいが広がります。
カリッと香ばしく焼いたベーグルの食感と、濃厚で複雑なチーズの風味。たったそれだけで、軽食が一気に大人のごちそうへと変貌します。中には、甘くないのにまるでデザートのような余韻を残す組み合わせもあり、その奥深さは格別。今回は、ベーグルを焼き続けて10年。神戸のベーグルヤRokkoのベーグル職人がチーズの種類ごとにベーグルとの最高のペアリングと、おすすめのレシピをご紹介します。チーズの魅力を最大限に引き出すコツもお届けします。おすすめベーグルセットの販売もしていますのでぜひのぞいてみてください。
そしてチーズとのペアリングで外せないのがワイン、ですよね。このベーグル、ワインともとっても相性がいいんです。そちらは別記事で書いていますので、どうぞご覧ください。

チーズを選ぶポイント:ベーグルとの美味しい出会い方
チーズの風味と塩気を見極める
チーズの個性はさまざま。塩味の強さや香り、熟成具合によって、ベーグルとの相性が変わってきます。プレーンベーグルには個性的なチーズがよく合い、風味の強いベーグルにはマイルドなチーズがバランスよく寄り添います。塩味が際立つチーズには、ハチミツやドライフルーツを加えて甘みを添えると、より複雑な味わいを楽しめます。
ベーグルの種類とのマッチングを楽しむ
ベーグルにも、プレーン、セサミ、全粒粉、シナモンレーズンなど多彩な種類があります。プレーンはどのチーズとも好相性な万能タイプ。ナッティーな全粒粉にはコクのあるハードチーズが合い、シナモンレーズンの甘みには、マスカルポーネやリコッタなどのフレッシュチーズが相性抜群。ベーグルの生地に合わせたチーズ選びが、味の完成度を高めます。
温かいベーグルか、冷たいままか
ベーグルを軽くトーストすれば、香ばしさとカリッとした食感が加わります。そこにチーズをのせて少し溶かせば、ピザのような満足感が。冷たいままのベーグルには、みずみずしいフレッシュタイプのチーズがぴったり。チーズ本来の香りと質感をダイレクトに楽しめます。
シェーブルタイプと合わせる
シェーブルタイプのチーズとは
シェーブルチーズは山羊乳から作られるフレッシュチーズで、さわやかな酸味とクリーミーな口当たりが特徴です。発酵の段階で乳酸菌の力を借りるために酸味が強いのが特徴です。クセが強すぎず、食べやすいタイプから熟成の進んだヤギミルク感の濃厚なものまで幅広く存在し、ベーグルとも相性良好です。
レシピ1:シェーブル×ドライイチジク×くるみのベーグルサンド
- プレーンベーグルを横にスライスしてシェーブルチーズをのせて、焼く(シェーブルチーズは焼くことにより独特の匂いがまろやかになり食べやすくなるのでオススメです)
- そこへドライイチジクと砕いたくるみを散らす
- 軽くはちみつを垂らして仕上げれば、上品な甘さと酸味のコントラストが楽しめます
レシピ2:ハーブ入りシェーブル×トマトのベーグルトースト
- 全粒粉ベーグルに、ハーブ入りのシェーブルチーズをのせ、トーストする
- スライスした完熟トマトをのせ、粗挽きブラックペッパーをふりかける
- シンプルながらも風味豊かな一品に
白カビタイプと合わせる
白カビタイプのチーズとは
ブリーチーズやカマンベールなどが代表的な白カビチーズ。表面の白いカビが熟成を促し、クリーミーで濃厚な味わいに仕上がります。まろやかなコクとミルキーな風味が、ベーグルのしっかりした食感と絶妙にマッチします。
レシピ1:カマンベール×ハチミツ×ナッツのベーグルオープンサンド
- プレーンベーグルをトーストし、スライスしたカマンベールをのせる
- 軽くオーブンで温めてチーズを溶かし、ハチミツとナッツをトッピング
- デザート感覚で楽しめる一品
レシピ2:ブリー×ベビーリーフ×生ハムサンド
- 半分にスライスしたセサミベーグルにブリーチーズをのせる
- ベビーリーフと生ハムをたっぷり挟み、塩気とまろやかさのバランスを堪能
ハード・セミハードタイプと合わせる
ハード・セミハードタイプのチーズとは
パルミジャーノ・レッジャーノ、コンテ、ゴーダなどが該当する、熟成によるコクと旨みが特徴のチーズ。ベーグルのしっかりした食感にも負けず、食べごたえがあります。
レシピ1:パルミジャーノ×ロースト野菜のベーグルサンド
- トーストした全粒粉ベーグルに、ローストしたズッキーニとパプリカをのせる
- パルミジャーノを削ってふりかけ、オリーブオイルで仕上げる
レシピ2:セミハードチーズ×グリルチキン×マスタード
- トーストしたベーグルにスライスしたグリルチキンとゴーダチーズをのせる
- 粒マスタードをアクセントに加えることで、大人向けの味に
フレッシュタイプと合わせる
モッツァレラやリコッタなどのフレッシュチーズとは
熟成を経ていないフレッシュチーズは、ミルキーでさっぱりとした味わい。モッツァレラやリコッタ、マスカルポーネなどがあり、軽やかな口当たりが魅力です。
レシピ1:リコッタ×ベリー×メープルのベーグルスイーツ
- トーストしたシナモンレーズンベーグルにリコッタをたっぷりのせる
- ブルーベリーやラズベリーを散らし、メープルシロップをかけて完成
レシピ2:モッツァレラ×バジル×トマトのカプレーゼ風ベーグル
- トーストしたプレーンベーグルにスライスしたモッツァレラとトマトを交互にのせる
- フレッシュバジルを添え、オリーブオイルと塩で味を整える
青カビタイプと合わせる
ゴルゴンゾーラなどの青カビチーズとは
ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンなどの青カビチーズは、強い香りと塩気が特徴で、個性豊かな味わいが魅力です。ベーグルと組み合わせることで、その個性がまろやかに引き立ちます。
レシピ1:ゴルゴンゾーラ×はちみつ×くるみのオープンサンド
- 軽くトーストしたベーグルにゴルゴンゾーラをのせる(ゴルゴンゾーラを置いてから焼いてもチーズがとろけておいしいですよ!)
- くるみとはちみつをトッピングして、味の濃淡を楽しむ(ゴルゴンゾーラの塩気とはちみつが絶妙にマッチ!)
レシピ2:青カビチーズ×ローストビーフ×ルッコラ
- ベーグルにスライスした青カビチーズとローストビーフを挟む
- ルッコラを添えて、ほろ苦さと塩気のコントラストを堪能
クリームチーズタイプと合わせる
クリームチーズの特徴
なめらかで軽やかな口当たりのクリームチーズは、ベーグルの定番。ほのかな酸味とまろやかさがどんな食材にもマッチし、甘い系にも塩系にも使える万能タイプです。
レシピ1:クリームチーズ×スモークサーモン×ディル
- プレーンベーグルにクリームチーズを塗り、スモークサーモンをのせる
- ディルとレモンを添えて、爽やかさをプラス
レシピ2:クリームチーズ×アプリコットジャム×ピスタチオ
- トーストしたベーグルにクリームチーズを塗る
- アプリコットジャムを重ね、砕いたピスタチオをトッピング
- おやつや朝食にもぴったりの贅沢な一品
おいしいチーズを手に入れるには?
高品質チーズが手に入る場所
- デパ地下の専門店:種類も豊富で品質も安定。試食できる場合もあり、好みに合ったチーズが見つけやすい。
- セレブ系スーパー:成城石井や紀ノ国屋など、こだわりの品ぞろえが魅力。
- オンラインショップ:地方のこだわりチーズや海外直輸入品も取り扱いがあり、珍しい商品に出会えるチャンスも。
ベーグルとチーズの世界は、思った以上に奥が深く、そして楽しいものです。今回ご紹介した組み合わせをヒントに、自分だけの「至福のペアリング」を見つけてみてください。ちょっとした工夫で、週末の時間がぐっと豊かに、そしておしゃれになります。