シュトーレン(シュトレン)とはどんなもの?由来や発祥地、正しい保存法とは。

おいしいパン作りのコツ

巷で人気のシュートレン(シュトレン)

 

ここ10年ほどでしょうか。12月になるといろいろなお店にシュトレンが並ぶようになりましたね。

私のお店でも若干数製造しているのですが、とってもおいしい!

シュトレン食べ比べのイベントが行われたり、と年々人気も上昇中ですね。

さて、そのシュトレンとは一体どんなパンなのでしょうか。

シュトーレン(シュトレン)ってどんなパン?

パン?お菓子?ドライフルーツケーキなの?

シュトレンは、ドイツで古くから食べられている伝統的なパン菓子です。

たっぷりのバターが入った生地にラム酒漬けのドライフルーツやナッツを練りこみ、

表面に粉砂糖をまぶしています。

ドライフルーツの甘酸っぱさとラム酒の香り高さ、ナッツの香ばしさ・・・

一口でさまざまな味を楽しめる味わい深いパンです。

パン生地にたっぷりと入れたドライフルーツのおかげで、

寝かせておくとしっとりと熟成してきます。

熟成期間は約1週間~2週間。

しばらく寝かせた方が、よりおいしく食べることができます。

シュトーレン(シュトレン)の発祥地、その歴史は?

発祥はドイツのザクセン州ドレスデンと言われています。

ドレスデンの「シュトレン保護協会」では厳しい基準を設けていますが、

ドレスデン市内、また近隣の地域で作られているもの、

伝統的な手法で作られているものは金のワッペンを授与してもらえます。

そうしておいしいシュトレンの歴史は保たれてきたのですね。

そうは言ってもシュトレンが作られ始めた当初、

ドイツでは宗教上の理由で断食中はバターなど乳製品の使用は禁止でした。

そのためシュトレンは小麦粉と酵母と水で作られていました。

うーん・・・現在のおいしいシュトレンとは全然違ってたかも。

のちにザクセン選帝侯らの働きかけでローマ法王がバターの使用を許可。

その後、現在につながるようなシュトーレンが作られるようになりました。

日本では「シュトーレン」という呼び名がよく聞かれますが、

本場のドイツ語の発音では「シュトレン」と呼ばれています。

シュトーレン(シュトレン)の食べ方

本場のドイツでは、

クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマスイブまでの「アドベント」期間に、

シュト―レンを薄くスライスし、毎日少しずつ食べながらクリスマスを心待ちにするという

習慣があります。

これはイエス・キリストの降誕を待ち望む期間であり、シュトーレンの白い粉砂糖飾りは、

おくるみに包まれた幼きイエス・キリストをイメージしていると言われています。

ここでちょっと「アドベントカレンダー」についても紹介します。

「アドベントカレンダー」

最近よく見かけるようになりましたが、

クリスマスを心待ちにするための

アイテムとしてはとっても可愛くておすすめです!

毎日、小さな小窓を開けると小さなプレゼントが入っている・・・

なんとワクワクするアイテムなんでしょう。ああ、クリスマスが待ち遠しい!

こちらは「めざましテレビ」でもガレーのアドベンチストカレンダーが

紹介されていましたね。

とっても可愛かったな♡

リンツはいろいろな種類が販売されていますね。
大人っぽい夜の雪景色のものや、
子供たちが喜びそうなかわいいクマさんのデザインのものもあります。

あまりの可愛さにちょっと横道にそれてしまいましたが、
シュトレンのお話に戻ります。

なぜシュトーレン(シュトレン)は日持ちするの?

シュトレンが日持ちする理由。

それは長く保存できるように考えられた分量で作られているからです

ドイツの伝統的なシュトーレンのレシピは

小麦粉の分量に対し、ドライフルーツやナッツが60%以上、かつバターが30%以上含まれます。

水分量も25%以下なので、腐りにくくなります。

また生地にお酒に付けられているドライフルーツを練りこむため、殺菌効果があります。

表面にコーティングするバターの油分には外部の菌が中に入るのを防ぐ役割があります。

シュトーレンの表面を覆っているジャムや粉砂糖には防腐性があります。

またバターの酸化を抑える効果もあるのです。

シュトーレン(シュトレン)の上手な保存法

上記のような理由から、シュトレンはカットしない丸ごとの状態なら、

常温(涼しいところに置くことが鉄則ですが)

1~2週間は保存が可能です。

ここからは、カットして食べ始めた時の保存方法をお知らせします。

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