味園ビル 味園 ユニバースはいつまで?伝説のライブハウスの終焉を見送る

愛しき神戸と旅の話

味園ユニバース(ユニバース)の取り壊しはいつ?

「ユニバース(=宇宙)」

高度成長期、千日前にできた小宇宙「味園ビル」は2024年12月をもって閉館。

2025年5月、ビルの解体が決定しています。

築68年。

こうやってひとつずつ昭和の産物は消えていきます。

仕方のないことかもしれないけれど、

なんとも寂しいことですね。

味園ユニバースの歴史

→こちら、だんだんと近づいていくと見えてくる外観

それでは、これまで栄華を誇ってきた「ユニバース」の

歴史を振り返っていきましょう。

1960年半ば~

味園ビルの初代オーナーは実業家、志井銀次郎さん。

戦後10年が経過した当時、彼は建築家ではなかったけれど

「宇宙=ユニバースをビルで表現したい」そんな熱い思いを抱き

独学で猛勉強し図面を引いたと言います。

そして電器、技術、デザインなどそれぞれの専門の職人にイメージを伝え、

自分の抱くイメージを現実のものへと昇華させました。

もともと建築家ではなかった志井さんにより発案されたことで

この世界中探してもどこにもない、

唯一無二の宇宙空間が生まれたのですね。

高度成長期やバブルの時代にはたくさんの人が押し寄せ、

初期の味園ビルは、地下1階にダンスホール、

2階から4階は天井を打ち抜き、12メートルもの円弧上の高い高い天井を作りました。

そこにはグランドキャバレー「ユニバース」を開店。

5階には宴会場「宴会天国味園」。

こちらは500人以上が一度に入れるほどのオオバコ。

しかし何をさておき

味園ユニバースの名を日本に知らしめたのは

そのキャバレー「ユニバース」の存在です。

高い天井・・・

頭上から降り注ぐ3万個もの電飾の光、シャンデリアのきらめき。

衛星を模した照明はくるくると回転し続ける。

まさにそこは別世界

「ユニバース(=宇宙)」だった!

ジャズバンドの生演奏。1000の客席、1000人のホステス!

キダ・タローさん、和田アキ子さん、

ブレイク前のピンク・レディーもここで歌ったのです!

1970年代~

第一次オイルショック(1973年)で高度経済成長は徐々に陰りをみせ、

不況に突入。

キャバレーはカラオケに押され人気低迷。

しかし、志井さんは1972年から数年かけて改装に打って出て、

味園ビルは「レジャー総合ビル」へと変貌を遂げます・・・。

温泉やサウナ完備のホテル、スナック街をビル内にオープンさせますが

首の皮がつながったのもつかの間。

またもや時代のあら波に飲み込まれてしまいます。

1980年代後半

ディスコの全盛期がやってきます。

キャバレーはやはり時代遅れなのでしょうか・・・

太刀打ちできずさらに衰退していきます。

加えて不況は長期化。スナックのテナントもがら空き。

いつしか大浴場とサウナも閉鎖となってしまったのです。

2000年半ばごろ~

しかし、このままでは終わらないのが「味園ビル」!

2000年半ばには千日前は「裏なんば」と呼ばれ、

若者たちから人気のレトロタウンとなっていきます。

テナント料を引き下げたおかげで

個性的なバーやギャラリーを始める人も増えはじめ、

尖った感性を持つ若者たちがサブカルチャー

発信するようになっていきました。

キャバレー「ユニバース」は

残念ながら2011年に営業を終了するのですが、

ここで生まれたのが「貸しホール」!

愛すべき「味園ユニバース」ライブ会場の誕生です!!!

唯一無二の、あの「小宇宙」が、貸しホールとして利用されることになったのです。

もちろん音響も抜群。

それもそのはず!

栄華を極めた大盛り上がりのキャバレーでは

生演奏のステージが繰り広げられていたのですから。

2015年の映画『味園ユニバース』でその名を全国にとどろかせた

監督は『リンダリンダリンダ』(2005)、『もらとりあむタマ子』(2012)の山下敦広。

主演は元関ジャニ∞の渋谷すばる。ヒロインは二階堂ふみが演じています。

もっと味園ユニバースの魅力を感じたい人はぜびご覧になってくださいね!

味園ユニバース : 作品情報 – 映画.com

ということで、味園ユニバースは

2024年12月をもって閉館。

2025年5月、ビル解体決定。

2Fのスナック街は年末でクローズ。

しかし、地下1階の「ユニバース」は、

取り壊し直前までライブやイベントが行われる予定なのです!

ぜひこの素晴らしい空間に身をおいて、音楽に身をまかせ

しばしの異空間トリップを楽しんでほしいと思うのです。

ユニバース 大阪なんばのライブホール貸し会場

味園ユニバースへのアクセス

方向音痴の私は、「なんば」で迷ってしまったので、ここにポイントを書いておきます!

ご参考までどうぞ。

阪急電車 梅田→OSAKA Metro 御堂筋線で「なんば」下車

→「なんば」で2番出口から地上へ

(2番出口は電車の進行方向前で、南海電車方面です)

→地上へ出ると御堂筋の突き当りに立っている

南海ビルディング(高島屋)を真正面に見て

(※一階にモンクレールのブティックがあるビルです)

左側奥の方に南海通り商店街のアーケードが見えていますので、

その商店街に入って行ってまっすぐ進むと、左側に見えてきます。

私のように、決して右側にある商店街に入って行かないように~~~!(迷います)

betcover! ! uma tour2  参戦してきました!

ここまで味園ユニバースについて書いてきましたが、

なにをかくそう私は11月15日、

betcover!!のライブ  uma tour2 で、

そちらにおじゃましてきました。

betcover!!ってどんなバンド?他の追随を許さない超実力派バンド

betcover!!は柳瀬二郎率いるロックバンドです。

2015年から奇才、柳瀬二郎を含め5人体制のバンドとして活動を始めています。

が、最近は私の推しのサックス奏者

「松丸 契(マツマル ケイ)」さんも加わって

さらに分厚い音楽をぶちかましています!

フジロックでも驚愕のパフォーマンスで観客を魅了したばかりですので

ご存じの方も多いと思います。

オルタナティブ ロックバンド。

ボーカルの柳瀬二郎を筆頭に全員すごいので、

演奏がそれぞれの奏者互いを呼応するように

たゆまなく変化していく様は圧巻です。

柳瀬さんのフルートも効いてる!

最初から最後まで口がぽかんと開きっぱなしでした。(いつも彼らの音楽を聴くとこうなる)

柳瀬さんはまだお若いのですが、

2015年のクリープハイプのシングル「愛す」

にbetcover!!リミックスを見つけちゃいました。

Screenshot

2015年っていったらまだ柳瀬さんはティーンネイジャー。

クリープの尾崎さんはもうその才能を見抜いていたんですね。

リミックスの「愛す」が本当にbetcover!!らしくて素晴らしかったです。

もちろん歌っている尾崎さんも素敵。

味園ユニバース 今後のライブ予定

味園ユニバースは最後まで素敵なライブが
てんこ盛りです。
ぜひ楽しんできてください!
ドミコ2024/11/22(金)

踊ってばかりの国2024/11/23(土・祝)おすすめですが、売り切れた模様

Jazzgl to Blaze vol.142024/11/24()

SHAKE2024/11/29(金)

ズーカラデル2024/11/30()

デラックス×デラックス2024/12/1()

君島大空 合奏形態2024/12/5(木)

8otto2024/12/6(金)
Caravan2024/12/7()
森山公一2024/12/11(水)

DECEMBER’S CHILDREN2024/12/13(金)

MONO NO AWARE2025/1/12()

スーパーゆるふわ裸NEKO2025/1/25()

サニーデイ・サービス2025/2/9()
PK shampoo 2025/3/29()
変更等あるかもしれませんので各自お出かけの際は詳細をご確認ください。

 

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