現役パン職人がホシノ天然酵母の起こし方 生種の起こし方を教えます!

おいしいパン作りのコツ

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ホシノ天然酵母ってどんなもの?

こんにちは。神戸のベーグルヤです。

私のお店ではいろんな種類のある「ホシノ天然酵母パン種」の中の「丹沢酵母」を使わせていただいています。

もう10年間も、という長い付き合いになりますが、これほど安定していて小麦の味をしっかりと引き出す天然酵母は他にない!と心から思っています。

今回は私の「推し!」のホシノ天然酵母について掘り下げていきたいと思います。この記事を読んで、いろんな方にホシノ天然酵母の魅力を知っていただけたら嬉しいです。

さて、「ホシノ天然酵母」は、日本で広く使われている天然酵母のパン用発酵種のひとつで、正式には「ホシノ天然酵母パン種」といいます。株式会社ホシノ天然酵母パン種(東京都)によって製造・販売されています。

ホシノ天然酵母パン種

ホシノ天然酵母の特徴は?

    1. 原料は国産米由来
      ホシノ酵母は、国産の米と麹、水を使って発酵・培養された自然由来の酵母です。人工的に酵母を添加せず、自然界にいる酵母や乳酸菌がゆっくり育つことで独特の風味を生み出します。
    2. 独特の香りと味わい
      焼き上がりのパンは、ほのかに甘く、香ばしく、深みのある風味になります。市販のドライイーストとはまったく違った、しっとりもっちりした食感が特徴です。
    3. 発酵に時間がかかる
      ホシノ天然酵母は、発酵に時間がかかるのが特徴です。その代わり、パンにしっかりした風味が出ます。
    4. スターター(種起こし)が必要
      粉状の「ホシノ天然酵母パン種」に水を加え、28℃で24時間ほど置くと発酵スターターができます。これを使ってパン生地を仕込みます。

ホシノ天然酵母のメリットとデメリットって?

メリット デメリット
風味が深く、香り豊か 種起こしや発酵に時間がかかる
添加物がなく安心 失敗しやすい(温度管理が必要)
国産原料で安心 価格はやや高め

ホシノ天然酵母を使いこなすと本当においしいパンが焼けるのですが、まず生種を起こすひと手間が必要です。一次発酵も温度管理が難しく、気温や室温に左右されます。

それでも何回か焼いているとコツが掴めますし、だんだんとうまく焼けるようになります。

私がとても気に入っているのは、酵母とじっくりと向き合うことで季節の変化、自分を取り巻く空気の変化にまで気が付くことができるというところ。

酵母は生き物ですから、パンを焼く日によって発酵にかかる時間も違いますし、時に不揃いなものができあがったり・・・(笑)

だけど、そういう酵母のリズムを感じながらパンを作ることで自分自身も「生きている」と実感するというか・・・(ほんと大げさなんですけど・・・)

そこが天然酵母でパンを焼く魅力なのかもしれません。

 ホシノ天然酵母の起こし方(生種起こし)について

材料(基本の分量)

まずは少量でトライしてみましょう。

  • ホシノ天然酵母パン種:50g
  • 水(20~25℃程度のぬるま湯):100ml

1:2の割合で混ぜるのが基本です。必要量に応じて調整可能。

※私はいつも専用の発酵機を使用しています。専用ポットの場合、ホシノ天然酵母パンだね200gと水が400mlで出来上がり量600mlとなります。

手順

1.清潔な容器を用意  密閉できるガラス瓶やプラスチック容器(フタ付き)をしっかり洗い、消毒すると安心。

2.酵母と水を入れる  容器にまず水を入れます。そこにサラサラと酵母を少しずつ入れていきます。その都度くるくるとかき混ぜて、ダマにならないように気を付けます。

これは混ぜた直後です。まださらさらとしていて、表面には少し水が張っているような様子です。

3.28℃前後の温度で24時間置く

ヨーグルトメーカーや発酵器を使うと安定します。

※冬は温度が低いので、専用発酵機をお勧めします。

4.発酵が完了したサイン は、表面にぷくぷく泡が出て、ふんわり香りがしてきます。発酵が進むとすこしトロッとしてきます。舐めてみるとピリッとした独特の風味になっています。

発酵後の画像

混ぜた直後の画像と比べてみますととろりとしています。

右が発酵完成後。左が混ぜた直後です。

比較してみるととろみがでているのがわかります。香りもしっかり出てきています。

5. 冷蔵保存(5〜7日以内に使い切る)  発酵が終わったら、フタをして冷蔵庫で保存。一週間以内に使うのがベスト。使う時はよく混ぜましょう。

🔍 注意点・コツ

ポイント 内容
温度管理 成功のカギ!低すぎると発酵不十分、高すぎると酵母が死ぬ。30℃前後をキープ。
容器の清潔さ 雑菌が入ると失敗の原因に。煮沸消毒やアルコール消毒がオススメ。
混ぜ方 酵母が均一になるよう、ダマなくしっかり混ぜる
香りチェック 酸っぱいにおいがしたら雑菌繁殖の可能性。すっぱすぎるニオイはNG。失敗かも。
保管日数 冷蔵保存でも劣化は進む。なるべく早めに使い切るのが美味しさの秘訣。

 

 ホシノ天然酵母の種起こしに使える機械はどんなもの?

ホシノ天然酵母の「種起こし」は温度管理が重要なので、専用の機械や道具を使うととてもラクになります。ここでは、ホシノ酵母の種起こしに使える専用機械や代用可能な機器を紹介します!

【ホシノ公式】天然酵母自動発酵器

これはいいですよー!さすがに専用発酵機なので失敗知らずです。

蓋にメモリがついているので、終了時間を忘れることもありません。

メーカー推奨の専用発酵器

  • 設定温度:約30℃固定
  • 容器を入れてスイッチを入れるだけの簡単設計
  • コンパクトサイズ(1回分の酵母にちょうど良い)私はいつも一度に400mlの水と200gの酵母で600gの酵母を仕込んでいます。

🟢 メリット:専用設計なので最適な環境で種起こしができる
🔴 デメリット:やや高価(1万円前後)

ヨーグルトメーカー(温度調整タイプ)

  • 最近のヨーグルトメーカーは温度設定が可能(25〜65℃くらい)
  • タニカの「ヨーグルティアS」などが人気
  • タッパーや瓶ごと中に入れられるタイプも◎

🟢 メリット:温度管理が正確&ヨーグルトや甘酒作りにも使える
🔴 デメリット:サイズや容器の大きさが制限される

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 スチロール箱+湯たんぽ or ペットボトル湯

  • 保温性の高い箱に湯たんぽやお湯を入れたペットボトルを入れて保温
  • 簡易的な保温ボックスとして使える

🟢 メリット:手軽&安価
🔴 デメリット:温度調整が手動で難しい

ホシノ天然酵母パン種を発酵させるための機械を選ぶポイント

チェック項目 解説
温度設定ができるか 28〜30℃で安定させられるかが重要!
容器が入るサイズか タッパー・ガラス瓶が入るか確認
他の用途にも使えるか ヨーグルト・甘酒・低温調理などとの兼用も便利

ホシノ天然酵母パン種を発酵させる機械  迷ったらこれ!

  • 専用で確実に成功させたい → ホシノ天然酵母専用発酵機
  • 応用も利かせたい(ヨーグルト・甘酒も作る) → 「ヨーグルティアS」などの多機能モデル
  • コスパ重視・DIY好き → スチロール箱+湯たんぽ作戦!

確実に成功させるにはやっぱり専用の発酵機を使用するのがいいと思います!

ホシノ天然酵母パン種を使用して、さっそく天然酵母パン作りに挑戦してみて下さい。本当においしいパンが焼けますよ!

 

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