小豆島日帰り旅行へ行ってきました。
どうしても小豆島に行きたいっ・・・
こんなに近いのに、いつも行ってみたいなーと思いつつ、
なぜか一度も上陸していなかった小豆島に
今回はさっそく出かけてみることにしました。
思い立ったら吉日!
まずはジャンボフェリーの予約から!
ジャンボフェリー 新船の「あおい」ってどんな船?
あおい時刻表(神戸⇔小豆島)
2022年10月にお目見えした新船「あおい」。
これまでは神戸発は早朝6時台にしか便はありませんでしたが、
ダイヤ改正で朝便の出発は8時15分とぐんと利用しやすくなりました!
神戸フェリーターミナル発 午前8時15分(朝便)→小豆島坂手港着 12時16分
しかも三ノ宮発の連携バス(午前7時25分発ミント神戸6番バス乗り場)
を利用すればとてもアクセスがいいですね。
小豆島-神戸|ジャンボフェリーの時刻表・料金・予約・お得な割引
ジャンボフェリー連絡バスダイヤ表│神戸港へはフェリー連絡バス
車で行く場合はフラワーロードを神戸税関に向かって真っすぐ南へ下っていきます。
43号線を突っ切り、左手にKITTOを見ながら通り過ぎ、
神戸フェリーターミナルに到着する少し手前に駐車場があります。
ターミナルの中に入れるのは、フェリーに乗る車両だけなので
車を置いていくなら、こちらの駐車場が一番近いです。
(今回は日帰りで、到着は18時45分予定。
最大料金の設定があるので1000円でいけました)
見送りの方もこちらに車を置いてください、と注意書きがありました。
停められる台数は11台しかないので、
もし空いていなければ、
少し離れた神戸税関やKIITOの駐車場を利用することになります。
徒歩で10分ほどかかりますので、
時間に余裕をもって出かけた方がいいですね。
神戸フェリーターミナルです。まだ新しく綺麗です。
屋上の展望デッキからは私たちの乗船を待つ「あおい」の姿が眺められます。
フェリーってこんなに大きかったんですね。大迫力!
乗船前に、真新しい白とネイビーが美しい、「あおい」の姿をぜひご覧ください。
2階の待合室で待っていると乗船アナウンスが・・・
いよいよ乗船です。
なんだかドキドキしてきました。
「あおい」の船内は?
ジャンボフェリーの新船「あおい」は2022年10月にお披露目されました。
コンセプトは「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」
瀬戸内海の絶景を五感で感じられるように設計されています。
まだ新しい船なので、船内はとても綺麗。
フリーWi-Fiも使えるそうなので、船内に入ったら設定してくださいね!
ただし、やはり海のど真ん中では当然Wi-Fiは届きにくいです。
小豆島坂手港や神戸付近になれば問題ないのですけれど。
また2024年4月から衛星通信サービス「Starlink」が利用できるようになりました。
Wi-Fiが繋がらなくなっても、Starlinkならどこでも高速インターネットを使えます。
しかしStarlinkを使えるのはプレミア席の人のみ(15分まで)です。
エントランスホール。
12月に入り、さっそくサンタさんのお出迎え♡
サンタさんの後ろ側のガラス張りのスペースは
サイクルピット。
大型エレベーター完備なので自転車もらくらく持ち込めます。
「あおい」 御船印について
最近、「御朱印」に続いて「御城印」を集める方も多いそうで
船に乗ったら「御船印」だそうです。
船のスタンプを押すだけだと思っていたので、
売店の人に「船のスタンプどこですか?」と気軽に聞いてみたところ
こちらです、と「あおい」の記念シートを出してこられました。
そのまま見ていると、すぐさまマジックで日付を記入。
「台紙もらえるんだー♡」と待っていると、
「一枚300円です」と。トホホ・・・
知らぬ間に台紙を購入してしまいましたー。
(必要ない人は気を付けてね!)
その台紙に3階にあるスタンプを押すんですって。
ここで台紙にスタンプ!
私は御船印を集めていないので、普通の紙でも良かったのですが、
集めていらっしゃる方はぜひ売店でどうぞ♡
スタンプ脇に10円で丸いコースター紙が売られているので、
そちらも厚みがあって形も丸くてスタンプにぴったりだなーと思いました!
「あおい」船グルメ
船内飲食店「ふねピッピ」ではおいしいオリジナルうどんが食べられます。
おすすめの瀬戸内レモンうどん。
レモンは一度冷凍されているので皮まで食べられる・・・
というので食べてみましたが
「すっぱーいっ!!!」
だけど出汁のうまみと相まってとっても美味しい。
温かいうどんをチョイスしましたが、冷たい方も捨てがたかった。
もちろん讃岐うどんはコシがあってつるつるです!
満足感のある量でした。
そのほか、小豆島の有名ジェラード店のこだわりジェラードも食べられます。
酒粕ジェラードっていうのが気になった・・・
コーヒーはセルフ。
現金ボックスに100円をチャリン。
そしてマシーンのボタンで好みのコーヒーを選択して、待ちます。
香り高いコーヒーの豆は高松の名店トイ珈琲さんのもの。
おいしかったです。
「あおい」プレミア席はいる?いらない?
「あおい」は料金を支払うことでプレミア席を使用できます。
そのプレミア席ってどうなの?と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回、私は自由席だったのですが、
結論から言いますと、
夜行便にて移動する人、また、土日祝日や繁忙期に乗船を考えている人。
またファミリー旅行や
大人数のグループ旅行の人は、
プレミア席が良いのではないか、と思いました。
今回は12月に入り、寒い時期の平日、月曜日ということで、
行きの朝便は会話するのもはばかれるほど静かで、乗船客も少なく、
足をのばしてくつろげる座敷タイプののびのびエリアもほとんど人がいませんでした。
寝転がっても顔の両サイドにはパーテーションがあります。
2階や3階のプレミアエリアをのぞいてみましたが人影もない様子。
12月といえば確かにシーズンオフですし、当然なのかもしれないな・・・
とおもいきや、帰りの15時15分の神戸行きの便は朝とはうってかわって
賑やかな雰囲気。
高松から先乗りしてきた人もいらっしゃって、
船内の自由席(4~6人かけテーブル席)は
満席で、相席状態です。
のびのび席もすきまなく埋まるほどでした。
家族連れや大人数グループの方はまとまって座るところはなく、
すこし困惑していらっしゃいました。
季節のいい時期なら、甲板のベンチに、という手もあるかもしれませんが、
午後便は外気温も下がり、ましてや海上は風が吹き荒れています。
外、って選択肢は今回はなかったですね。
こんな時、ボックス席やのびのびファミリー個室などがあれば
くつろげるのかもしれません。
夜行便ならロフト個室やレディースのびのび席などもいいですね。
プレミア席の人はお風呂や足湯も使えるので、
夜行便の方にはいいと思いました。
「風のテラス」や「光のテラス」といった
プレミア席専用の小さなテラスが船頭にはありますが、
私的には、共有エリアで自由席の人でも行ける、
「空のテラス」でも十分だと思います。
(船頭で海を見たい!という人はぜひプレミア席でどうぞ)
「空のテラス」についてですが、
この屋上デッキは広々としていて、ひろがる空と海を体感できます。
明石大橋の真下をくぐる時など、大迫力で思わず歓声が上がるほどですよ!
「あおい」海に浮かぶテラスリゾートと呼ぶにふさわしい感動の瞬間
今回、この「あおい」の船旅をして、本当に感激したのが
小豆島からの帰り便で、海の果てに沈みゆく日の入り、
そして淡く空をピンクに染めてゆくマジックアワーに出会えたことです。
フェリーの運航時間が、
この冬の時期の日没時間とぴったり合っていたのですね。
大自然の美しさに素直に感謝しました。いつまでも眺めていたいほどだったのですが、
その後にはまた素晴らしい明石大橋のライトアップ。
そして、我が愛すべき神戸の海からの夜景を堪能することができました。
小豆島に行くために乗ったフェリーであるはずが、
まるでクルーズ船に乗ったような贅沢な時間を過ごすことができました。
自然の美しさはなにものにも代えがたい。
まさに、ギフト。贈り物ですね。
小豆島上陸 短い滞在時間で何をする?
フェリーは11時35分に坂手港に到着します。
帰りのフェリーの出発時刻は15時15分。
小豆島滞在時間は4時間もありません。
観光に使える時間は移動時間を含め3時間弱。
小豆島は名前からは小粒なイメージなのですが面積は153.26㎢あり、
瀬戸内海では592.51㎢の淡路島につぐ大きな島です。
観光名所も、エンジェルロード、小豆島オリーブ園、寒霞渓ロープウェイ、
二十四の瞳映画村、マルキン醤油記念館、中山千枚田・・・
とけっこうあります。
しかも島のあちこちに点在している。
3時間しかない私たち(今回は幼なじみのSちゃんと二人旅)・・・しかも車なし。
行けるところは限られています。
(香川県小豆郡土庄、小豆島両町が共同で作製した「小豆島・豊島ロードマップ」より引用)
小豆島、豊島 道路・観光地一目で 小豆2町、マップ共同作製 | ニュース | COOL KAGAWA | 四国新聞社が提供する香川の観光情報サイト
上のサイトでロードマップがダウンロードできます。
行きたいところの候補を上げて、3つに絞りました。
①小豆島酒造(Sちゃんが実は日本酒大好きだったことを今更になって知った!)
②マルキン醤油記念館(記念館でお醤油をもらえる!醤油ソフトも食べたいっ!)
③二十四の瞳映画村(ノスタルジーな木造校舎ときらめく海を眺めたい!)
発酵に興味のある私。
日本酒の製造から酒種あんパンができた、という記事でも
いろいろなことを勉強していたので、
酒蔵と醤油の製造を見たかったのです。
酒種パンの生地はこちらをご覧ください↓↓
「①と②はバス停一つ分だから徒歩でも8分だって!」
「じゃあバスに乗るのは待ち時間もったいないし、
タクシーで港からとりあえず小豆島酒造に行って、
マルキン醤油で醤油ソフト食べて、バス停マルキン前から
オリーブバスで二十四の瞳行こっ」
坂手港を起点として、バスのタイムテーブル(後述のバスの項目をご覧ください)
と路線図とを片手に
フェリーの中ではそう決めていた私たちでしたが、
フェリーを降りて一つのまちがいに気が付くのだった・・・
小豆島 交通事情
そのまちがいというのは、小豆島には流しのタクシーがいない!ということです。
閑散とした坂手港。一緒に降りたお客様たちはいつのまにか姿を消し・・・
私とSちゃんはぽつねん・・・と港に立ち尽くす。
そして「タクシーが港に待っている」という自分たちの思い違いにはたと気が付く。
ここは「島」だということに改めて気付くのです。
タクシー
小豆島のタクシー会社は、土庄港近くの「小豆島交通」
小豆島交通 | 小豆島観光は小豆島交通の定期観光バス・貸切バス・貸切タクシー 【公式】
小豆島町の「かんかけタクシー」
かんかけタクシー | 小豆島の観光・巡拝・送迎ならかんかけタクシー
の2社です。
土庄港ではタクシーが常駐しているらしい・・・だけどここは坂手港。
とっても小さな港です。
「予約しとかなあかんかったんかも」
とあわててタクシー会社に電話してみました。(なんせ時間がタイトなもんで・・・)
けれどどちらのタクシー会社も
「今、出はらってます。お迎えいつになるかわからないです」との返事。
観光タクシーがメインで、
私たちみたいに「小豆島酒造行きたいから乗せてって」的な使い方はできないのかも。
もしタクシーを使う予定の方は、旅行前に予約や確認をしたほうがいいと思います。
レンタカー
「どうする?レンタカー借りる?」
完全にてんぱってしまった私たち。
港近くに見えたレンタカーの旗に誘われるように近づいていきました。
小豆島坂手港店 |香川県のレンタカー店舗情報 | Jネットレンタカー
そこには予約していたグループが一組と
今から借りるというご婦人が待たれていました。
従業員は一人・・・この二組がレンタカーを借り終えるのは、
いったいいつになるだろう?
ああ、時間がない・・・私たちには時間がないのです。
自転車
すると、Sちゃんがぽつっと言いました。
「小豆島酒造まで2キロちょっと。歩く?」
「歩ける?遠いな。自転車あったらなぁ、楽々やのに」
「レンタサイクル、ないかな???」
さっそくググるSちゃん。たのもしい。
「あるけど、HELLO CYCLINGっていうの、
でも店舗とか全然地図にない」と言う。
「HELLO CYCLING!それ、レンタサイクルショップちゃうで。
私使ったことある。アプリのヤツやわ!」
HELLO CYCLING – 好きな場所で返せるシェアサイクル
このHELLO CYCLINGはシェア自転車で、
全国各地にステーションがあります。
何を隠そう私は沖縄で使ったことがあるんです。
借りたいステーションで借りて、返したいステーションで乗り捨てる。
最初に2000円のデポジットを支払い、のちほど返金。
支払うのは使った時間の料金分。
アプリで簡単に予約でき、一人の会員登録で4台まで借りれる。
とっても便利。
それがこの小豆島にあるなんて、それはとっても嬉しい!
「問題は2台あるか、やんな」
「ほんまや。それに電動かどうかも大事やんな」
「運にまかせよう」
HELLO CYCLING – 好きな場所で返せるシェアサイクルのアプリの地図では、
私たちのめざす小豆島酒造のへ道中にそのステーションはある。
一徳庵(醤油と佃煮の直売所)ここだ!
こんな感じの小さい看板なので見落とさないで!
ちょうど2台。幸運なことに電動自転車を借りることができました。
これでのこり1キロあまりの道はクリアできる。時間も大幅に短縮できるぞ!
私たちは電動自転車にまたがり、颯爽と風を切って走る!
ああ、気持ちがいい。サイクリング、最高!
このHELLO CYCLING – 好きな場所で返せるシェアサイクルは
小豆島全体にステーションがあるので、
とても便利だと思います!
オンシーズンは予約は必須です。(小豆島。台数が少ないです。)
オリーブバス
小豆島オリーブバスは、島内の各港や観光地を結んでいる路線バスです。
大人運賃の上限は300円。
タクシーよりもずっと安いのです。
だけど本数も少ないし、坂手港付近は時間帯によってはすっ飛ばされています。
私たちが時刻表とにらめっこして最初に決めた行程はこんな感じでした。
坂手線 坂手港 12時46分発→苗場(小豆島酒造)12時50分→徒歩8分→マルキン醤油
だけどこれではマルキン前から乗れる
田ノ浦映画村線 13時8分のバスには絶対に乗れない。
11時35分にフェリーは坂手港についているわけで、
このバス待ちの1時間10分がものすごくもったいない。
そこでタクシーという案が出たわけです。(結局、サイクリングになったけど)
サイクリングで小豆島酒造にめでたく到着したけれど、
結局時間がおしていて、マルキン醤油は記念館には入れず、
醤油ソフトも無理だった(涙)
自転車のステーションはマルキン前から一駅先の芦ノ浦。
そこへ滑り込み、
オリーブバス田の浦映画線 13時8分のバスに無事乗ることができたのでした。
小豆島 唯一の酒蔵 小豆島酒造 MORIKUNI
日本酒。
2024年12月5日(日本時間)ユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。
日本の「伝統的酒造り」ユネスコの無形文化遺産に登録へ | NHK | 文化庁
私たちが訪ねた小豆島酒造は島の地酒を復活させた酒蔵です。
小豆島は昔から醤油の生産が盛んな土地。
島内には発酵食品研究があり、近年はオリーブの木から清酒酵母が採取され、
「讃岐オリーブ酵母」が開発されました。
この讃岐オリーブ酵母を使った日本酒「はちはち」や
「小豆島にオリーブの花が咲くころ」がMORIKUNIでは販売されています。
フォレスト酒蔵MORIKUNIギャラリーは
築70年の佃煮工場をリノベーションして誕生したそうです。
とってもいい雰囲気のお店でした。
訪ねる前に調べた時「試飲をして日本酒を選べる」ようだったので、
それも楽しみにしていたのですが、
ちょうど到着時間がお昼時で、
カフェ店内は満席状態。
きっと酒粕ランチがおいしいのでしょうね♡
比較的すいている時間帯なら
日本酒についていろいろ説明していただけるそう。
ゆっくり試飲したいなら訪問時間を考えた方がよさそうです。
私たちの目的は、今の時期に出る酒粕とおいしい日本酒ゲット!でしたので
店内をうろうろしながら好みの日本酒を購入することができました。
一番辛口の日本酒。(実は帰りの船内ショップでも売ってた!)
こちらはちょっと立ち寄るだけになってしまいましたが、
マルキン醤油さんです。
マルキン醤油記念館に入る時間はなかったけれど、
実際に工場の圧搾行程をガラス越しに見ることができました(無料)
工場だけでなく辺り一面にお醤油のいい香りが漂っていました。
今度はゆっくり訪ねたいです。
小豆島 二十四の瞳映画村
無事自転車をステーションに返し、バスを待つこと10分。
始発はずいぶん遠いところなので、多少の遅れはいたしかたない。
ようやく、田ノ浦映画村線のオリーブバスに乗れました。
オフシーズン、平日昼間だというのに、バスは混雑。
地元の人なのかと思いきや、
終点の「田ノ浦映画村」まで降りる人はほとんどいませんでした。
バスの車窓を行き過ぎる海。
この時期には珍しい、あたたかな日差しにキラキラときらめく湾は
最高に美しかったです。
映画村は映画「二十四の瞳」のロケ用オープンセットを改築して作られています。
あの名場面の撮影もここで行われたのかな。
一歩足を踏み入れると、大正・昭和初期のノスタルジックな世界が広がっています。
展望台からは、再びあのきらめく海。
ふいにのぞきこんだ浜辺は驚くほど透き通っていました。
フォトジェニックな写真も撮れます。
村の中にはギャラリーもお土産物やさんもあります。
マルキン醤油で逃した醤油ソフト。こちらでも食べられます。
こちらの醤油ソフト・・・あんまり醤油の味は濃くないです。(色も薄い)
3月から11月はオリーブビーチまで渡し船が運航するそうです。
小豆島 日帰り旅行 まとめ
・日帰りならフェリーの船旅をメインと考える。(それだけでも素敵な非日常を味わえる)
・車がないなら、多くて3か所がせいいっぱい。(タクシー・自転車は予約が必須)
・小豆島を堪能したいなら一泊二日でどうぞ!(寒霞渓や千枚田もすばらしいですよ!)