目次
国産豚肉 輸入豚肉 どちらも価格高騰 その理由とは?
国産豚肉・輸入豚肉の価格の高騰には、いくつかの国内外の要因が重なっています。
【1】飼料価格の高騰(国産・輸入共通)
- トウモロコシや大豆などの飼料は多くが輸入品です。
- ウクライナ情勢や異常気象(干ばつ・洪水)などにより、穀物の供給が不安定になり、価格が高騰。
- 飼料価格が上がることで、養豚業者のコストが上昇し、豚肉価格にも転嫁されています。
【2】エネルギー価格の上昇(国産・輸入共通)
- 生産や輸送にかかる燃料・電気代が高騰。
- 特に冷凍・冷蔵輸送が必要な輸入豚肉はコストが増しています。
- また、ヨーロッパ産においては中東情勢の緊迫化を受けていつもの輸送路からの迂回を余儀なくされている。回り道するから、当然、燃料費もかかる。
【3】円安の影響(特に輸入豚肉)
- 円安になると、海外からの輸入品の価格が相対的に高くなります。
- 2022年以降、日本円はドルや他通貨に対して安くなっており、輸入コストが上昇。
【4】人手不足と生産コスト増(主に国産)
- 日本国内の養豚業では高齢化や人手不足が深刻です。
- 労働力確保のための賃金上昇や衛生対策などのコスト増が、販売価格に影響。
【5】海外でも需要が拡大(輸入肉に影響)
- 中国・アジア諸国を中心に豚肉需要が拡大しており、国際的な価格も上昇傾向。
- 日本が買い負けるケースも出ています。
【6】病気の影響
- アフリカ豚熱(ASF)などの感染症が海外で発生し、供給に制限がかかることがあります。
- 国内でも豚熱対策にコストがかかっており、価格転嫁されることがあります。
【7】酷暑
暑さに弱い豚は種付けがうまくいかなかったり流産することがあります。
餌を食べなくなり、生育も悪くなります。豚を取り巻く環境は悪化しているのです。
アメリカ産豚肉って安全なの?危険じゃないの?
スーパーでも簡単に手に入るアメリカンポークですが、その安全性はどうなのでしょうか。
日本人の7割強が輸入豚肉と国産豚肉どっちを買うかと問われたら
国産を選ぶという調査結果があります。
国産豚肉が圧倒的に優勢です。
なにを隠そう、私も国産豚肉信奉者のひとりでした。
だってなんとなく安心だから!
「国が、抗生物質とか肥育ホルモン剤とかちゃんと規制してくれてるに違いないから、
やっぱ国産は安心」といった認識でした。
確かに日本ではラクトパミン(β作動薬)や肥育ホルモン剤のは使用は禁止されています。
だからそれが使われている米国産豚肉って不安、
と思うのは自然なことかもしれないですね。
下に引用したサイトは米国食肉輸入連合会のサイトです。
ここでは自分たちの養豚の方法を詳しく説明してくれています。
すごく信念をもってやっているのがわかります。
人によって感じ方は違うかもしれませんが、私は昔の輸入豚肉が危険だ、という考えから脱し、
どんどんサスティナブルを追及していくように変化をとげたアメリカの養豚業の姿勢を信用することにしました。
β作動薬に関するQ&A | アメリカン・ポークの安全性について | 安全性について | 米国食肉輸出連合会 (americanmeat.jp)
アメリカンポークの生産には安全につながる4つの約束がある
アメリカンポークの生産過程には4つの約束があるといいます。
①HACCP
材料の入荷から加工出荷の全工程において各々ポイントを定め、
どこかで異常が起これば都度、迅速に対処できるシステム。
こちらは日本でも導入され、よく聞く名称ですね。
HACCPとは?完全義務化で知っておくべき基礎知識|HACCPシステム虎の巻 (system-haccp.com)
このシステムによって安全ではない食品が出荷されないように
厳重に管理されているのですね。
②PQA(豚肉品質保証プログラム)
生産者が豚の病気や飼料の使い方などを学び、
その教育を連邦政府や州政府が徹底して行っている。
③連邦食肉検査法
加工時、病原菌や医薬品の残留の有無を調べる。
④輸入時の検疫
流通はチルド状態で行い、厚生労働省食品衛生法の基準をクリアしないと
日本には輸入されないことになっています。
この検疫所での検査っていうのは私的には微妙で、
たしかに米国側では申請時に日本の衛生法の基準をクリアしています。
でも実際、日本の検疫所で行われているのは抜き取り検査で、
すべてが検査されているわけではないのは周知の事実。
わずか8.5パーセントしか実際には検査されていないのです。
⚠アメリカ産 豚肉 安全性に懸念される点は?
ラクトパミンの使用
アメリカではラクトパミンという成長促進剤の使用が認められています。
日本ではラクトパミンの使用は禁止されており、残留があれば輸入停止対象。
ただし、米国産豚肉すべてがラクトパミンフリーとは限らないため、懸念材料になることがあります。
抗生物質の使用基準の違い
アメリカでは成長促進の目的で抗生物質を使うことが多く、耐性菌の問題が指摘されています。
日本は比較的慎重で、使用が制限されているものも多いです。
✅ 結論
日本で流通しているアメリカ産豚肉は、安全基準をクリアしている限り、基本的に「危険」とは言えません。
ただし、成長促進剤や抗生物質の使用実態を気にする人にとっては「避けたい」と考える余地があります。
安心して食べたい場合は、「ラクトパミンフリー」「抗生物質不使用」「国産」などの表示がある商品を選ぶのが良いでしょう。
ポークトーバーフェストって、何?
アメリカの養豚農家では、
穀倉地帯の養分豊富な土壌で育てたアメリカ大豆を飼料として与えて、
ストレスを極力緩和できる清潔な豚舎で育てているそうです。
そんなアメリカンポークの収穫を祝う祭典が「Porktober(ポークトーバー)」なんですって!
アメリカンポークの主要生産地である中西部を中心とした地域では、ポークやその地域の農産物の豊かな実りを祝い、感謝を込めてポーク料理を楽しむ。
10月のオクトーバーにかけて「ポークトーバー」。
日本でも広がりつつある新しいイベントがここ最近、各地で開催されています!
おうちでも ポークトーバーでおいしい豚肉を食べよう!
いろいろと調べているうちに、おいしい豚肉、食べたくなってきました。
ようやく秋も本番。
食欲の秋がやってきましたね!
おうちでもおいしい豚肉を食べたいですね。
キャンプでも、ジュジューっと焼けたバーベキューで厚切り豚肉
なんていいですね!
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