こんにちは、ベーグルヤRokkoです。
いつもお店に足を運んでくださり、本当にありがとうございます。
今日は、お店のこれからの展開について自分の頭を整理するためにこのブログを書いています。
テーマは、「エスプレッソマシーン導入計画」です。
いつものベーグルのお話とは少し毛色が違いますが、実は私の小さなお店の未来にとって、とてもワクワクする大切な一歩になるかなと思っています。
お客様の「美味しいコーヒーが飲みたい」に応えたい
ベーグルに本当に合うエスプレッソを求めて
最近、店頭やSNSでお客様からとても嬉しいお声をいただくことが増えました。
「このベーグルと一緒に、お店で美味しいコーヒーが飲めたら最高だと思います」
「テイクアウトして、公園でベーグルとラテを一緒に楽しみたいです」
そんな言葉をいただくたびに、私の胸の奥で「もっとお客様に喜んでもらえる空間とメニューを作りたい」という想いがフツフツと湧き上がってきました。これまでは、どちらかというとテイクアウト専門のベーグル屋として実直に焼き続けてきましたが、今後はカフェ部門というか、お客様がその場でホッと一息つけるような新しい空間づくりにも少しずつ力を入れていきたいな、と考えるようになりました。
そこで絶対に欠かせないのが、ドリンク部門。ドリップコーヒーも素敵ですが、濃厚なエスプレッソ、そしてキメの細かいミルクを合わせた本格的なカフェラテやカプチーノは、ベーグルヤのモチモチとした力強い食感のベーグルと相性が抜群。お互いの美味しさを引き立て合う最高のパートナーになると確信しています。
「やるからには、中途半端なものは出したくない。うちのベーグルに負けない、本当に美味しい1杯を提供したい」
そんな職人としてのこだわりから、私の「理想のエスプレッソマシーン探し」という果てしない旅が始まりました。
定番マシーンたちが最終候補から外れた理由
ネットで「エスプレッソマシーン おすすめ」「カフェ 開業 マシーン」などと検索すると、本当に数え切れないほどのブランドやモデルが出てきます。綺麗にまとめられた比較サイトを見ていると、どれも良く見えてきて頭が痛くなるばかり。でも、私は「自分の店で毎日何度も触り、お客様からも見える場所に置く道具」として、自分の直感と店舗のリアルな経営目線を大切にしながら、いくつかの有名定番ブランドをふるいにかけていきました。ここからは、忖度なしの私の本音ベースの比較です。
デロンギ(De’Longhi)〜半業務用の高級モデルでも、家電感が拭えなかった〜
まず、家庭用エスプレッソマシーンの絶対的な王道といえば「デロンギ」ですよね。数万円のエントリーモデルから、ボタン一つで豆から挽いてくれる全自動マシーンまで幅広いラインナップがあります。その中で、私が「これなら個人店のサブ機や小さなお店でもギリギリ使えるかも?」と一度真剣に検討したのが、『デロンギ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ(La Specialista Prestigio)』という、グラインダー(豆挽き)一体型のフラッグシップモデルです。
価格帯は約15万〜20万円クラス。豆を挽くところから、コーヒー粉をフィルターに詰める「タンピング」という作業までを、横のレバーひとつでスマートに完結できるという、ワンオペの個人店にはありがたい機能が付いています。見た目もメタリックで非常にメカニカル。一瞬「これいいやん・・・」と心が動きました。
でも、海外の動画や実物のディテールをじっくり見ているうちに、どうしてもある引っかかりが消えませんでした。それは便利すぎるがゆえの「家電っぽさ」です。良くも悪くも、よく出来た高級家電という印象が強く、私の目指すお店の少し落ち着いた空気感やカウンターの佇まいに置いたとき、どこか浮いてしまうような気がしたのです。それに道具を自分の手でコントロールするというのが好きな私には少し自動化されすぎている気がして、今回は候補から外すことにしました。
ラ・マルゾッコ(La Marzocco)〜世界最高峰の憧れ。でも、さすがに高額すぎる〜
カフェ好きやバリスタであれば、誰もが一度は「いつかは置きたい」とため息をつく世界最高峰のブランド、それがイタリアの「ラ・マルゾッコ」です。本格的なエスプレッソバーには必ずと言っていいほど置いてあります。ステイタスが半端ないですよね。
いつも行く海辺のカフェにもありました。(かっこいい・・・)
もし私たちの店に置くとしたら、一般的な家庭用電源(100V)でも動く、小規模店舗・ホームバリスタ向けのハイエンドモデルである『リネア ミニ(Linea Mini)』や、さらにコンパクトな『マイカ(Micra)』が候補になります。

圧倒的なブランド力、何度連続で抽出してもビクともしない完璧な温度安定性、出来上がるスチームミルクの質感、そして一目でそれと分かる美しいプロフェッショナルなデザイン。これらがお店のカウンターにあったら、それだけでお店の格が上がるような気がしますし、性能面での文句は1ミリもありません。
しかし、現実問題として直面するのが価格がとにかく高すぎるという壁です。一番コンパクトな『マイカ』であっても約60万〜70万円(いや、もっとするかな)、看板モデルである『リネア ミニ』にいたっては、優に100万円を超えてきます。
もしベーグルヤが、コーヒーをメインに1日何百杯もハイスピードで提供するコーヒー専門店であれば、この初期投資は絶対に必要で、すぐに回収できる経費だと言えます。しかし、うちはあくまで「ベーグルに合わせる美味しい1杯」からスタートする段階。まだ提供杯数がそこまで見込めない今の時期に、マシーン1台に100万円近い資金を投じるのは、店舗全体の投資バランスやリスク管理を考えると、さすがに現実的ではないなと判断しました。憧れは憧れのまま、今回は涙をのんで見送ることにしました。
ガギア(GAGGIA)〜100V本格派の入門機。だけど、毎日の操作感に違和感が〜
次に目をつけたのが、セミプロや個人店のスターターの間で絶大な支持を集めている「ガギア」です。特に『ガギア クラシック(GAGGIA Classic Pro)』は、現在はアマゾンでも9万円を切ってきています。非常に手の届きやすい価格帯でありながら、業務用のマシーンと同じ「58mm」のフィルターバスケット(粉を入れる金属のパーツ)が使えるため、本格的なエスプレッソが抽出できるコストパフォーマンス最強のマシーンとして有名です。
その後継機種の『GAGGIA Classic EVO Pro』も1. ポルタフィルターの素材変更、2.抽出ユニットの素材変更、3.ボイラー内部のコーティング加工、4.静音化など改良されたところも多く、それでも10万を切る価格帯~16万円で手に入れることができます。
「最初はこれくらいからスモールスタートするのが一番安全なんじゃないか」とも思いました。しかし、実際に自分がお店のカウンターに立って、ベーグルを袋詰めしながら、あるいは別のお客様の対応をしながらこのマシーンを触るシミュレーションをしてみたとき、どうしても引っかかる部分がありました。それが、ボタンの配置やスチームをかける際のアナログな操作感、そして表示の仕様です。なんとなく私の直感と「しっくりこない」というか、少し分かりにくさを感じてしまったのです。
さらに、毎日の相棒として愛着が持てるかどうかというデザインの面でも、ガギアのカチッとしたスクエアな佇まいは素敵ですが、私の好みのド真ん中にはハマりませんでした。ワンオペや少人数でお店を回すからこそ、道具への信頼感や愛着、直感的に扱えるかどうかは絶対に妥協したくないポイント。そのため、今回はご縁がなかったということで候補から外れました。
今の私の大本命:ランチリオ『シルビア プロ X』
そうして、王道、高級機、コスパ機をそれぞれ真剣に検討し、どれもしっくりこなかった私が、ついに「これだ……!」と運命を感じて今大本命に据えているマシーンがあります。それが、イタリアの老舗メーカー・ランチリオ(Rancilio)の『シルビア プロ X(Silvia Pro X)』です。
(こちらはシングルボイラーの家庭用『シルビア プロ(Silvia Pro )』の画像となります。)
条件は絶対に「ダブルボイラー(デュアルボイラー)」『シルビア プロ(Silvia Pro X )』
このマシーンに惹かれた最大の理由は、コンパクトな外見からは想像もつかない中身のプロ級のスペックにあります。私がマシーン選びにおいて、これだけは必要だと思った条件は「ダブルボイラー(抽出用とスチーム用で別々のボイラーを積んでいること)」でした。
ガギアのような安価なマシーンの多くは「シングルボイラー」といって、1つのボイラーでエスプレッソの抽出とミルクのスチームを兼ねています。これだと、エスプレッソを抽出した後に、スチームに十分な圧力をかけるための温度に上がるまで、数十秒〜数分間の「待ち時間」が発生してしまいます。家庭で自分用に1杯淹れるだけなら問題ありませんが、お店でお客様をお待たせしている空間では、このわずかな待ち時間が致命的なストレスになります。さらに、連続で何杯か作ろうとすると、ボイラー内の温度が安定せず、コーヒーの味がブレてしまうのです。
ランチリオの『シルビア プロ X』は、家庭用電源(100V)で動くコンパクトサイズでありながら、内部に贅沢に2つの独立したボイラーを搭載しています。つまり、コーヒーを抽出しながら、同時に力強い圧力でミルクを滑らかに泡立てることができるのです。温度を一切落とさず、ストレスフリーで連続してクオリティの高いラテを提供できる。これからカフェ部門を強化していきたい私にとって、この安心感は絶対に外せない必須スペックでした。
無骨でシンプルなステンレスデザインに一目惚れ
そして何より、私の心を撃ち抜いたのがそのルックスです。一切の無駄な装飾を削ぎ落とした、シンプルで少し武骨なオールステンレスの佇まい。カラーは他にホワイト、ブラック、そしてピンクがあります。このピンクもものすごく可愛くて捨てがたい。
レトロすぎず、現代的すぎず、ただそこに「プロの道具」として静かに佇んでいるような美しさがあります。このマシーンがうちのお店のカウンターにポンと置かれている姿を想像したとき、驚くほど自然に、空間の空気感に馴染むイメージが湧いてきました。
プロ納得のデジタル制御機能(PID温度管理や、じわじわと圧力をかけて旨味を引き出すソフトインフュージョン機能)をしっかりと備えながら、サイズ感も現実的で、価格帯は約30万〜40万円前後。マルゾッコほどの過剰な投資にならず、デロンギやガギアで妥協することもない。まさに私のような個人店のオーナーが、こだわりを持って一歩を踏み出すのにこれ以上ない「ベストバランスな一台」だと感じています。
候補マシーンのスペック比較表
ここで、私が頭の整理のために作成した比較表をシェアします。私と同じように「家庭用ハイエンドから業務用一歩手前」のラインでマシーン選びに頭を抱えているコーヒー好きの方や、小さなお店を開きたい方の参考になれば幸いです。
| メーカー・モデル名 | ボイラー構造 | 参考価格帯 | 特徴と本音評価 |
|---|---|---|---|
| 【ランチリオ シルビアプロX】 | ダブルボイラー | 約30万〜40万円 | 【今の大本命】抽出とスチームを同時にこなせるプロ仕様。無骨で無駄のないステンレスデザインが店のカウンターにベストマッチ。 |
| 【デロンギ ラ・スペシャリスタ】 | サーモブロック (グラインダー一体型) | 約15万〜20万円 | 豆挽きからタンピングまで全自動で驚くほど便利。ただ、良くも悪くも「家電感」が強く、私の求める職人的な愛着や店の空気感には少し合わなかった。 |
| 【ガギア クラシック Pro】 | シングルボイラー | 約10万〜15万円 | 58mm規格が使えてコスパは文句なしの最強入門機。ただ、抽出とスチームの間に切り替え待ち時間があり、毎日の操作感に少しクセを感じた。 |
| 【ラ・マルゾッコ リネア ミニ / マイカ】 | ダブルボイラー | 約60万〜120万円 | 世界最高峰の憧れ。性能・デザイン共に圧倒的トップ。しかし、ベーグル専門店の初期投資としてはさすがに高額すぎるため断念。 |
こうして並めてみると、やはりランチリオの「ダブルボイラー搭載で30万円台」という立ち位置が、いかに私たちの店にとって現実的で賢い選択肢であるかがよく分かります。Yahoo!ショッピングやAmazonなどの大型セールの日やポイント還元率が高いタイミングを狙えば、実質もう少し抑えて購入できるかもしれないな、なんて密かに購入ボタンを押すシミュレーションを繰り返しています。
個人店だからこそ悩む「中古市場」と「メンテナンス」の不安
スペックやデザインが決まっても、個人店のオーナーとして次なる現実的な悩みが押し寄せてきます。それが「どこで買うか」「買った後どうするか」という問題です。
外から見えないリスクが潜む「中古市場」の怖さ
少しでも初期費用を抑えようと、厨房機器の専門店やヤフオク、メルカリなどの「中古市場」も一通りチェックしました。運が良ければ、あの憧れのマルゾッコや高級業務用グラインダーが、手の届く価格で出品されていることもあります。「中古で安く抑えるのも一つの手かな」と一瞬頭をよぎりました。
しかし、エスプレッソマシーンは信じられないほど繊細な精密機械です。特に怖いのが、外からは一切見えない内部の「カルキ(水垢)の詰まり具合」や「ボイラーの劣化」。前のオーナーがどんな水を使っていたか、どんなメンテナンスをしていたかによって、中の状態は180度変わります。買ってすぐに内部のパイプが詰まって破裂した、なんていうトラブルが個人店のブログでもよく報告されています。修理代で結局新品が買えるくらいの出費になってしまうリスクを考えると、毎日の営業の命綱となる道具を中古で調達するのは、あまりにギャンブル性が高すぎると感じ、今回は「新品一択」でいくと心に決めました。
購入後のメンテナンスという最大の壁
もう一つの大きな不安が、購入後の維持管理です。毎日営業が終わった後の内部洗浄(バックフラッシュ)や、グループヘッドのゴムパッキンの定期交換、性能維持に直結する日本の水にどうしても含まれているミネラル分が固まる「スケール問題」。これらを自分でどこまで対応できるか、というメンテナンスの壁が立ちはだかります。
特に海外製のマシーンをインターネットで安く「並行輸入品」として購入した場合、いざ故障したときに国内の正規代理店で修理を一切受け付けてもらえない、という恐ろしいリスクがあります。「数万円安く買えたけれど、壊れた瞬間にただの鉄の塊になってしまった」なんて事態は絶対に避けたいところ。多少初期費用が高くなったとしても、きちんとした保証やアフターサポートが受けられる正規ルートで買うべきか、それとも消耗品の交換くらいは自分で海外からパーツを寄せて直せるように腕を磨くべきか……ここは今も、リアルに頭を悩ませているポイントです。
頭を悩ませているなら実際によく知っている人に教えを乞うのがいいですよね。
エスプレッソマシーンの実物を実際にこの目で確かめ、使い方を学べる場所はあるのでしょうか?
ラッキーコーヒーマシン 大阪ショールームへ行ってみたい
UCCグループ傘下で、ランチリオの正規輸入代理店を務める「ラッキーコーヒーマシン株式会社」の直営ショールームが大阪にありました。業務用の大型機から、店舗のサブ機として人気のコンパクトモデルまで、ランチリオの製品を実際に見て触ることができるそうです。
- 住所:大阪府大阪市北区野崎町9-8 永楽ニッセイビル
- アクセス:
- 大阪メトロ堺筋線「扇町駅」または谷町線「南森町駅」から徒歩約7〜8分
- JR「大阪駅」・阪急「大阪梅田駅」からでも徒歩15分ほど(タクシーならワンメーター圏内)
- 特徴:
- メインの正規代理店であるため、マシーンのスペックだけでなく、購入後の国内メンテナンス(パーツ供給や修理サポート)体制について最も確実な話が聞けます。
- 自社ブランドの「BONMAC」や、他の海外製グラインダーなども扱っているため、大本命の『シルビア プロ X』のサイズ感や、相棒となるグラインダーとの組み合わせをプロの目線で相談できます。
- 注意点:完全予約制です。事前に「店舗導入を検討しているため、実物を見ながら相談したい」と電話や公式サイトから予約を入れて足を運ぶことをおすすめします。
ラッキーコーヒーマシーン ショールームの申し込みはこちらから
コーヒーセミナーも開催されているので参加してみようと思います。
そのレポートも後日お伝えしますね!
実はマシーン以上に重要?グラインダー選びの盲点と店主の真意
マシーン選びで頭がいっぱいの時に、すでに自分のお店で素晴らしいエスプレッソメニューを提供している、カフェ経営の知り合いに相談する機会がありました。そのお店のカウンターには、何十万円もするような、見るからに頑丈で巨大なプロ用のグラインダー(コーヒー豆を挽く機械)が鎮座しています。そこで私が「グラインダーってやっぱりどんなものがいいんですかね?」と質問したところ、店主さんはあっさりとこう言ったのです。
「あぁ、グラインダーはそんなに高いやつじゃなくて大丈夫だよ」
「安くていい」の言葉の裏にある本質
その言葉を聞いた瞬間、私は「えっ!そうなの?じゃあ家庭用の3万円くらいのでもいいのかな?」と一瞬思ってしまいました。でも、家に帰ってじっくりその言葉の真意を考えてみて、そしてエスプレッソの構造を勉強し直した時、気づいたのです。店主さんの言う「高いやつじゃなくていい」は、決して「家庭用の安い物でいい」という意味では絶対にありませんでした。
エスプレッソを美味しく淹れるためには、コーヒーの粉を「片栗粉」のような、触ると指紋が残るほどの極細のパウダー状に均一に挽く必要があります。これを実現するには、硬いコーヒー豆をものともしないモーターの強烈なパワーと、豆を切り刻む「臼(刃)」の素材や精度が絶対条件になります。もしここをケチって家庭用のグラインダーを使ってしまうと、粒が粗すぎてお湯がシャバシャバと通り抜けてしまい、ただの酸っぱい薄い液体になってしまいます。つまり、「エスプレッソはマシーン以上にグラインダーが命」というのは、コーヒー業界の動かせない常識なのです。
あのカフェ店主さんの真意は、「うちの店みたいに、コーヒー目当てのお客様が朝から晩までひっきりなしに並んで、1日に何百杯もハイスピードで連続で挽き続けるような環境でなければ、30万も50万もするようなモンスター級の超大型業務用はオーバースペックだから要らないよ。同じ業務用クオリティの刃を積んでいても、個人店の提供ペースに合わせた10万円前後のコンパクトな定番モデルで、十分すぎるほど綺麗なパウダーが挽けるからね」ということだったのですね。
大本命『シルビア プロ X』の相棒にしたいグラインダー候補
お知り合いのアドバイスを踏まえ、ランチリオの無骨なステンレスボディにインテリアとしてもバッチリ馴染み、かつ「高すぎないけれど、完璧なエスプレッソ粉が挽ける業務用クオリティ」を満たす、私の大本命相棒グラインダーを3つに絞り込みました。
BONMAC(ボンマック) BM-450
価格帯:約5万〜6万円前後(ラッキーコーヒーマシンの定番業務用)
ラッキーコーヒーマシンが自社展開している、日本の個人カフェや喫茶店で長年愛され続けているド定番の小型業務用グラインダーです。
- エスプレッソ対応の本格カッター: よく見かける3万円クラスの「BM-250N(通常のドリップ用)」とは異なり、この「450」はエスプレッソ用の極細挽き(エスプレッソカッター)に対応した専用モデルです。
- 圧倒的なタフさとコスパ: 中身は完全に「業務用の高耐久モーター」を積んでいるため、小さなお店での毎日の営業でもビクともしないといいます。
何より、ラッキーコーヒーマシンの直営ブランドなので、消耗品(刃)の交換や万が一の修理など、アフターサポートの安心感と費用の安さは日本一です。 - 見た目の印象: 昔ながらの日本の喫茶店にあるような、少しレトロで質実剛健なデザインです。
FELLOW(フェロー)『Ode Gen 2』
価格帯:約3.5万〜6.5万円前後(今、最も勢いのあるデザイン&実力派)
アメリカ・サンフランシスコ発のコーヒー器具ブランド「FELLOW」のグラインダーです。日本の正規プロ向け厨房ルートでも取り扱いが増えています。
- 無骨なステンレスに美しく映えるデザイン: ランチリオのオールステンレスで無骨な佇まいに並べるなら、このFELLOWのマットブラックやソリッドな北欧風デザインはすごく合います。
- 高精度な挽き目: 特に『Opus(オーパス)』は、3万円台という安さでありながらエスプレッソ用の極細挽きに対応した「コニカル刃」を採用しており、微調整もかなり細かく効きます。上位機種の『Ode Gen 2』に「エスプレッソ専用刃」をカスタムして載せる方法もあり、刃のクオリティは高級機に負けません。
- 静電気防止機能: 挽いた粉が静電気で周りに飛び散らない工夫が施されているため、ワンオペの狭いカウンターでもお店を汚さずスタイリッシュに扱えます。
Baratza(バラッツァ)『Sette 30』
価格帯:約4.5万〜7.5万円前後(エスプレッソ専用機のコスパ王)
世界中のホームバリスタやスモールカフェから「予算を抑えて本格ラテを作るならこれ一択」と言われている、アメリカ・バラッツァ社のエスプレッソ特化型グラインダーです(日本では三洋厨房機器などで正規取り扱いがあります)。
割り切った素材選び: 本体にプラスチックパーツを多く使うことで、中の「刃とモーター」は超一流のまま、価格を極限まで落としています。
異次元のハイスピード&ダマなし: 独自の構造(外刃が回転する仕組み)により、エスプレッソ用の極細粉が、ダマにならずに信じられないほどのハイスピード(1杯分を数秒)でポルタフィルターに直接落ちてきます。ワンオペ時の提供スピードを大きく助けてくれます。
微細な調整能力: 『Sette 30』は30段階の調整ですが、少し予算を足して『Sette 270』にすると、270段階のマクロ・ミクロ調整が可能になります。その日の気温や湿度、豆の膨らみ具合に合わせた「エスプレッソのシビアなメッシュ調整」が、10万円以上の業務用並みに細かく行えます。
マシーンにすべての予算を使い果たして、グラインダーを数千円のものでケチってしまったら、どんなに高級なマシーンを使っても絶対に美味しいラテは作れない。お財布と相談しながら、ランチリオの最高の相棒にふさわしい、しっかりとした「本物の刃」を持つグラインダーも、セットでしっかりと選び抜きたいと思っています。
まとめ:カタログを閉じて、最後は自分の手で触って確かめたい
これまで何日も様々なマシーンのカタログスペックや海外のバリスタのレビュー動画を見てきました。
でも、やっぱり最後は、自分の手で実際にレバーを触った時の感覚、スチームノズルの角度や滑らかさ、誠実に向き合うための使い勝手、そして何より、「私たちが毎日魂を込めて焼いているあのベーグルと合わせた時に、本当に美味しいマシーンはどれなのか」という、味の答え合わせがすべてです。いくら数字のスペックが優れていても、私たちのベーグルの味や、お店が目指す空気感に馴染まなければ意味がありません。
近いうちに、大阪のショールームへ実際に足を運び、本命のランチリオをはじめ、候補たちの実物をこの目で見て、触って、確かめてこようと思っています。そのショールーム体験記も、またこのブログで皆さんにリアルにお届けしますね。
私たちの小さなベーグル屋に、最高の香りを放つエスプレッソマシーンがやってくるその日まで、店主の試行錯誤はもうしばらく続きそうです。無事に導入された暁には、皆さんに「今までで一番美味しい!」と言っていただける最高のラテを心を込めてお淹れしますので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

